弁護士コラム

環境マネジメントシステム

1 環境への配慮

皆さんは、今現在の生活水準を子や孫の世代でも維持することができるとお考えでしょうか。ご存じのとおり、現在も地球温暖化による気候変動は進行しています。最近の研究では、この気候変動は、間違いなく人為的な活動が原因であることが明らかになりました。今のままの生活を続けていけば、このような気候変動の影響から環境そのものが大きく変化し、人類の多くがこれまでと同様の生活水準では生活できなくなるといわれています。
将来の世代へ安定した社会を手渡すためには、経済社会活動のあらゆる局面で環境への負荷を減らし、「持続可能な社会」を築いていく必要があるでしょう。そして、「持続可能な社会」を実現するためには、個々人の努力だけではなく、企業や組織などの団体が、その活動全体にわたって、自主的に環境保全の取り組みを進めていくことが求められています。
福岡県弁護士会北九州部会も、このような視点から、平成26年10月1日に「環境方針」を定め、環境に配慮して活動していくことを決議しました。

2 環境マネジメントシステムとは

「環境マネジメント」とは、企業や組織が、その経営・運営の中で、環境保全に関する方針や目標を自主的に設定し、達成に向けて取り組んでいくことを指します。そして、この環境マネジメントを実施するための工場や事業所内の体制・手続き等の仕組みを「環境マネジメントシステム」と言います。
代表的な「環境マネジメントシステム」としては、「エコアクション21」「ISO14001」、「エコステージ」、「KES・環境マネジメントシステム・スタンダード」などがあります。

3 弁護士会での取り組み

 全国的に見ると、このような環境マネジメントシステムを採用し、積極的に環境に配慮した活動を行う弁護士会も増えてきました。北九州部会では、福岡県弁護士会における先駆けとして、先述した「環境方針」を制定するとともに、環境マネジメントシステムの導入を目指し、現在、環境への影響を調査しているところです。弁護士の使命は基本的人権の擁護と社会正義の実現です。地球環境は人類の基盤であり、かかる環境を保全していくことは最も重要な人権の擁護と考えます。当部会は、人権擁護活動の一環として地球環境保全の取り組みの努力を引き続き行っていきます。