部会長ご挨拶
ご挨拶
2022年度(令和4年度)部会長 小倉知子
2022年度(令和4年度)の福岡県弁護士会北九州部会の部会長に就任しました小倉知子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
当部会は、福岡地方・家庭裁判所小倉支部及び同行橋支部が管轄する地域を活動拠点にしている弁護士で構成されております。主な活動領域は、北九州市を中心として、西側は中間市及び遠賀地区、東側は行橋市、豊前市及び京築地区などとなります。福岡地方・家庭裁判所小倉支部は、「支部」ではありますが、扱う事件数は非常に多く、本庁も含め、全国でも上位に入る規模の裁判所となっております。そのため、当部会に所属する弁護士も、20年程前は100名程度であったのが、次第に増えて、現在では220名を超える規模となっております(うち女性は40名を超えています)。この規模は、弁護士会(単位会)でいえば、九州では、福岡県弁護士会、熊本県弁護士会、沖縄弁護士会に次ぐ規模であり、鹿児島県弁護士会とほぼ同じ規模となります。
このように当部会でも、弁護士が増えましたし、多様な弁護士が揃っておりますので、皆様のニーズにあった弁護士にご相談・ご依頼いただけるようになっているのではないかと思っております。
弁護士といえば、「裁判ばかりやってる」「(費用が)高い」などというイメージを持っておられる方々も多いとは思います。実は弁護士の活動は裁判等に限られず、多岐に亘っております。
弁護士会は、会内に様々な委員会を設けており、弁護士はそれぞれ委員会に所属して活動を行っています(委員会は、依頼者の方々から費用をいただいて活動するものではありません)。弁護士の使命(基本的人権の擁護と社会正義の実現)を全うするため、委員会は、人権・権利に関わる活動を行っているものも多く、当部会での例を挙げますと、悪徳商法など消費者被害を救済する活動をしている『消費者委員会』、生活保護受給者や生活困窮者の方々への支援や自治体生活保護課との連携活動をしている『生存権の擁護と支援のための緊急対策本部』(通称『生存権委員会』)、小中高生を対象にジュニアロースクールを開催するなどして法的なものの考え方を身につけるための教育活動をしている『法教育委員会』、憲法に関する問題の調査・提言・啓発活動をする『憲法委員会』などがあります。活動によっては行政と連携することも必要ですので、『高齢者・障がい者委員会』は地域包括支援センターと協力して高齢者虐待案件について対応していますし、『子どもの権利委員会』は子どもへの権利侵害の救済のため児童相談所と連携しています。
このように弁護士は様々な分野の委員会で、基本的人権擁護のために活動をしております。
新型コロナウイルスのまん延や、繰り返される地震、戦争など、何が起こるか分からないと改めて思い知らされた昨今ではありますが、部会として今後も活発な委員会活動を通じて、平和で安心して暮らせる社会、多様な個性を認め合い、全ての皆様の人権が尊重される社会のため、力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上